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BIG主導のtotoに明日はあるか(3)

 自分でも書きたいことが分からなくなってきましたので、ポイントを再整理しましょう。
<ul><li>2007年のtoto売上は回復し、借金を返済しつつ10億の助成金を出せた。</li><li>その理由はBIGが売れたから。</li><li>BIGを買う動機の多くはスポーツ振興とは無縁(と推定)。</li><li>totoを無理にやる必要はないが、スポーツ特定財源は一定の価値がある。</li></ul>
 お金のことだけを考えれば、数年後にtotoが「赤字を返したけど売上も下がってきた」状態になれば止めちゃってもいいと思うのです。スポーツ振興宝くじでも出して、ジャンボ宝くじみたいに特別賞としてJリーグ観戦チケットやワールドカップ観戦ツアーでもつければ(その時はサッカーにこだわる必要はないから、オリンピックでもいいのか)、似たような効果はあるんじゃないでしょうか。
 要はそういう宝くじを出すことで、宝くじ全体のパイが多少なりとも増えれば、意味があるわけで。そのくじに関する売上は、各都道府県のスポーツ振興「限定」で使うこととする、なんていう通達を出してもいい。

 それでもなお、サッカーくじにこだわるんであれば、それはやっぱりスポーツを楽しむ精神と多少なりとも関連していないといけないんじゃないかってことなんです。BIGもいいけど、売上が上がって喜んでいるだけじゃなく、totoが売れるように少しでもそのお金を使って欲しい。
 例えば予想番組の提供をするとか、サッカー雑誌にコーナーを持つとか。オフィシャルサイトでやってもいいけど、J'sGOALあたりと提携してやってもらったほうがいいよね。コマーシャルするのも、「6億円!」だけを前面に出すのはどうかと思うわけです。

 結局、このブログを始める時に書いたことと、同じことなんですね。
 残念ながら、このブログ(2月に始めてから年末までは約2万ページビューでした)は、そういう意味ではいまいちだったかなと。どうしても予想するだけで時間を取られますし、エネルギーをかけてもしょうがない気がしてます。ま、どっちにしても予想はするので、まだ悩み中。

BIG主導のtotoに明日はあるか(2)

 宝くじがどういう仕組みになっているか、知らない人も意外と多いと思います。私も漠然としか認識していなかったので、今回調べ直してみました。発行元は都道府県および政令指定都市。その収益を何に使うかというのは、宝くじの法律ではなく、通達で定められています。
宝くじは、その発売による収益を地方公共団体の行う公共事業その他自治省令で定める国際交流推進事業及びスポーツ・レクリエーション振興事業の財源に充てることを目的として発売するものであること(宝くじ運営方針 昭和63年3月15日 自治省財政局長通達)。

なんと、「スポーツ・レクリエーション振興事業」が含まれています。実際に使われているのかというと、都道府県や政令指定都市が情報公開をウェブであまりしていないので、よくは分かりません。宝くじ収益金の使い道(札幌市)などは真面目に公開しているほうですが、これを見ると「2007年FISノルディックスキー世界選手権札幌大会の施設整備」なんていうのがあります。東京都はこのひどさ。財団法人日本宝くじ協会によると、「教育施設、道路、橋りょう、公営住宅、社会福祉施設の建設改修費等といったところがおもなもの」となっています。スポーツ関連にはあまり使われていないのかもしれません。

 この話、今問題になっているガソリン税=道路特定財源の話と似ているんですね。宝くじや公営ギャンブルで入ってくるお金が一定ならば、あとはそれをスポーツに使うかどうかの問題であって、スポーツ特定財源(笑)のtotoを存続させている必要があるのか、ということなんです。

 スポーツを本当に振興したい(する必要がある)のなら、宝くじからでも、いや通常の税金からでも支出を増やせばいい。私も理屈としてはそう思います(道路特定財源もない方がいいと思っている派です。ただ今ガソリン税を無くして、トータルな財源は大丈夫なのとは思ってますが)。
 ところが、なかなか難しいのは、財布がひとつになると「何に使うか」の判断が難しい。この記事この記事で宝くじの使途についての疑義が指摘されているように、利権をむさぼろうとするやつが出てくる。
 totoに利権がないかというと、まああるでしょうが(笑)、それでもちゃんと申請を受けて会議で議論して、収益の使い道を決めているわけです。助成が少なかった平成18年でも、例えば話題のハンドボールに170万円ほど使われています。これは額は小さいでしょうけど、マイナースポーツにとっては大切なお金だと思われます。より効果的にスポーツに使うという意味では、totoおよびスポーツ振興センターの存在は、それなりに意味があるわけです。

 長くなったのでさらに続きます。

BIG主導のtotoに明日はあるか(1)

 天皇杯も終わり、Jリーグはしばらくお休み(代表戦が始まりましたけど)。totoも3月頭まではシーズンオフです。このブログをどうしていくかを考える上でも、少し総括しておきたいと思います。
 新聞報道されているように、2007年のtotoは売上を盛り返しました。
 その中で、2007年度のスポーツ振興くじ(サッカーくじ、toto)の売り上げは前年度の4倍近い520億円となる見込みにもかかわらず、そのうち95億円が長期借入金の返済に充てられ、08年度の助成金は10億円にとどまることが報告された。
 これでも07年度の助成金8000万円からは大幅増だが、本来の目的であるスポーツ振興への助成金よりも、「借金返済」を優先する姿勢を疑問視する声も出そうだ。(読売新聞)
 借金があれば借金してまで助成事業をするのかと言われ、借金返済すれば助成が本道ではないかと言われ、立場のないtotoです(笑)。ただ、先行きが読めない以上、早めに借金を返すのは当然のこと。累積赤字さえ無ければ、止めるのも簡単ですから。むしろ、かなり返済しても10億も助成できたのだから、喜ぶべきでしょう。

 好調の原因は、言うまでもなくBIGです。BIGが370億、ミニBIGが30億で、あわせて全体の8割を占めています。メインのtotoは70億円強というところで、2006年の68億からは微増。結局、サッカーを楽しむんではなく、宝くじ感覚で購入しているわけですね。ひょっとしたら6億円当たるかもしれないという射幸心。しかもロト6を超える、史上最高額のインパクトもありました。

 さて、この状況をどう捉えるかというのが今回のテーマです。
 結論から言ってしまうと、どういう形であれ収益が上がってそれがスポーツ振興に向けられるのであればいいんじゃないのというのが私の考えです。ただし、今のままは長く続かないだろうと冷めた目で見ています。
 まず考えられるのが、宝くじの上限引き上げです。現在ロト6はキャリーを含めて上限が4億に設定されていますが、もう少し高いものを出してくる可能性はあるでしょう。そうなれば話題性が減りますし、資金がそちらに流れるでしょう。
 サッカー熱もいつまで続くか分かりません。万が一、次のW杯の出場を逃すようなことがあれば、少なくともマスコミの注目度はかなり下がるでしょう。要するに、BIGは浮動票なのです。

 じゃあ、そもそも何でスポーツ振興のためにわざわざ特別なくじをやってるんだろう。他にお金はなかったのか。宝くじじゃ駄目なのか。という疑問が湧いてきます。その辺は長くなるので次回で。